星ドラ文学のすすめ

先日まで開催されていた星ドラの「ギガバトル」イベントと隕石発掘マップ

もう3回目ぐらいの開催なので、めぼしいお宝を掘り尽くすには、だいたい1,000ポイント必要だなと最初から分かっていました。なので

ギリギリまでポイントを貯めてやろうというストイックなルールを自分に課し、減量に挑むボクサーの如き心構えで精神を鍛えようと思っていたのですが




200ポイントでさっそく使った




人間って・・・そんなもんだね!

「だってボクサーじゃないもん」と開き直る己の心の弱さを猛省し、いや逆に星ドラが面白すぎるせいじゃない?と、改めてゲームの良さを再認識してしまったそんな5月。いかがお過ごしでしょうか







かわたれの玉とは何なのか

私がギガバトルイベントで好きなのは、進化玉を貰えるとか、ゼイアンの戦闘曲がカッコイイとか色々ありますが、何と言っても専用アクセサリーが手に入るという部分です。

今回のギガバトルイベントの報酬を見ていたら、2個目のアクセサリーが「かわたれのたま」という名前で



・・・かわたれの
・・・たま?



ってなりません?

言っても、私たちもいい大人じゃないですか

それなりに日本語に触れてきたし、朝いちで会社にある新聞を左から右へ順に読んだり、普通に生活しててそうそう読めない字には遭遇しないという自負を持っていたわけですが、星ドラにかかればもう文系のプライドが粉々ですよね

辞書で調べてみると「かわたれ」とは「かわたれ時」の略

《「彼 (か) は誰 (たれ) 時」の意。あれはだれだとはっきり見分けられない頃》はっきりものの見分けのつかない、薄暗い時刻。夕方を「たそがれどき」というのに対して、多くは明け方をいう。

なんだそうです。

「黄昏」はメジャーですが、対になる「かわたれ」という言葉があっただなんて!

生きることとは学ぶことだというのか・・・星ドラには、驚かされてばかりです




ドラクエらしさとは何なのか

いま、PS4などの据え置きゲームは、映像美や自由度を売りにした巨大資本のHDゲームが流行しているんですが

ドラクエの欧米での売れ行き等をみるに、「古典的RPG」であっても十分に勝負できていて、その理由の一つは、テキストの良さにあると思うんです。



例えば、ドラクエ11は、時間をテーマにした奥深くシリアスなストーリー、鳥山キャラたちの絶大な魅力など、セールスポイントはたくさんありますが

それをプレイヤーに魅力的に伝え届けることができたのは、練に練られた文章があったからだし、それが、いわば「ドラクエらしさ」なんじゃないかと

私は、ゲームをプレイ中によく

全てのセリフや動きを見せるイベントシーンがめんどくさいと感じることがあり、特に、ようやくゲームする時間をひねり出し、「爆破しまくるぜぇぇ!」というテンションの時に延々と見せられる情緒たっぷりのイベントシーンは

例えどんな名場面でも「今じゃないぃ!」となってしまうし

欧米のゲームなんかは逆にあっさり過ぎて、うす塩感が凄過ぎると思いますが、とにかく、ドラクエ11の文章は、長すぎず、独創的で魅力的な言葉にあふれ、ゲームの良さを引き立てるのに絶妙だったなと感じ

たぶん、もの凄く時間をかけて作られたんだろうなと感じたわけです。




星ドラらしさとは何なのか


日本人は昔から言葉に魂が宿っていると考えていて、「お経」を読む文化が広く浸透していたり、声優さんが好きな人が多いことを考えると、いわば、文字や言葉を大切にするDNAみたいなものがあって

ドラクエって、そういう日本人の感性にフィットするゲームとして作られていると考えると、星ドラはどうだってなりますよね

そこで、星ドラを紐解くのにおすすめしたいのが、オリジナルの装備品やスキルの名称たちです

例えば
ルビスのこん

メインスキル

ルビスの極玉


棍棒で玉を極めるとはこれいかに

ゲーム中、種明かしというか武器の性能や由来について語られることが無いので謎ですが、きっと喧々諤々の議論を経て誕生したであろう「極み玉」の背景を考えると、もはや涙なくしては見れません

星ドラでは、黄金竜シリーズからオリジナル要素が増えてきて、奥義爪嵐撃あたりから、簡単には読めないスキルばかりになりました

極めつけが、「かわたれのたま」に代表される、ギガバトルシリーズのアクセサリーで



らくじつ(落日)のゆびわ
フレーバーテキストもいい

沈みゆく太陽から放たれる特殊なチカラを封じたゆびわ

メラ耐性がとれるんですが

太陽光の負のエネルギーを封じているからという設定。良い。



かんばつ(旱魃)のたま
枯れ果てた大地に蓄積した負のエネルギーから作られたたま

ヒャド耐性

この説明だと、どう見ても「水」耐性ですが、星ドラに水はないからヒャド!これは苦しい



ゆうらい(誘雷)のゆびわ
稲妻から放たれる特殊なチカラを封じたゆびわ

「太陽が沈む」ことのように、「雷」「電気」のマイナスエネルギーが出てこなかったものと思われます。そういうこともある



ふはつ(不発or破)のたま
爆発できずにくすぶっている負のエネルギーからつくられたたま

イオ耐性

星ドラの「イオ」には、「光属性」っぽい設定がありますが、ここは純粋に「爆発する力」に注目してるんですね



らくよう(落陽)のゆびわ
沈みゆく陽の光から放たれる歪んだチカラを封じたゆびわ

ギラ耐性。メラの力は「太陽」で、ギラの力は「陽の光」ということになります。

同じだろとか言わない



かわたれのたま
薄暗い明けの空に生じる負のエネルギーから作られたたま

ドルマ耐性

ドラクエのドルマは、「闇」の力として扱われてますが、あえて真夜中とか深い闇ではなく、光と闇が混ざり合う時間、それも、闇の力の方が強い明け方をチョイスし、アクセサリー名に落とし込むとかいう神業。好きだ!



・・・他にもたくさんありますが、星ドラにおけるテキストの妙を感じていただくことができたなら

あなたもぜひ、武器の表示画面で「3D表示」で説明文をみてみたり

オリジナル要素から、技名の由来を紐解いてみてはいかがでしょうか!



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6 件のコメント :

  1. こんにちは。
    明治生まれが身近に居た、ザ・昭和の人はぐきです。
    『かわたれ』は『かはたれ』って書くと思っていました。
    そしていつもの病も手伝って、今の今まで片割れの玉だと。
    いつか相方の玉が出てくると。
    ……私は自分の名前を正しく言えているのだろうか。

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    1. はぐきさんこんにちは
      かたわれの玉・・なるほど!めっちゃドラクエにありそうな道具名ですね
      昔の言葉はワ行がハ行になっているので
      よく使われていた時代があったなら、きっとかはたれだったのかと
      はぐきさんも今っぽく言うと「わぐき」さんなのかもしれませんよ・・

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  2. こんにちは。

    同じく The☆昭和生まれのメルルです。

    毎回ですが、
    しよくんのブログは
    ほぇーっと感心させられること多いです。
    お勉強になります
    (。 ・`ω・´) キラン☆

    そうですねー。
    わぐきさん なのかも(笑)

    自分の父親が住職だった事もあり、
    仏門とか言葉に
    今更ながら興味がでてきた
    いい歳したオバサンですが
    これからも楽しく読ませていただきます!

    また、遊んでくださいませ。

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    1. メルルさんこんにちは
      お父さんが住職なんですか!?
      身内だと有難みを感じないかもしれませんが
      小さい頃からそういう環境に触れられるのはいいですね!
      いやー大人になるとお寺さんの説教が良く理解できるようになるから不思議なもんです
      またたまにイベントごとやると思いますので
      その時はよろしくお願いします

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  3. こんばんは、星ドラ名あられです。

    しよさんの感性溢れる素敵記事に 深く感動し
    コメント欄に集う星ドラー皆様の あったかさにホッとします。昭和生まれで良かった(笑)

    かわたれ初めて知り、漆黒の真っ暗闇ではなく夜明け前なんですね。奥深い…!

    発掘ではポイントが足りず スルーしてしまいましたが(真っ先に1000ジェム目指した自分って)
    今後復刻の機会があれば ぜひゲットして意味を噛み締めたいです(ノ´∀`*)


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    1. あられさんこんにちは
      マルチキャンプには学生さんが多かったそうで世代を感じますね!私的には「ドラクエはわれわれ世代のゲーム」という謎の自信があったりします
      発掘ポイントは、アクセサリーを取るだけならそんなに周回しなくてもいいと思うので、ジェムを手に入れた後に適度にチャレンジしてみるのもいいと思いますよ
      今テレビでドラクエの日CMやってました
      新装備の名前やスキル名も今から楽しみでしょうがないです

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