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しじまヶ浜心中エピローグ
「キミの仲間をおとしめるような皆の言葉を許してほしい」
キナイ・ユキは絵を描く人なので紙芝居もキナイ・ユキ作だと思われます。
なので「人間の魂を食べる」という恐ろしい設定の人魚ですが
妙にかわいくないですか↓
ロミアが泡になる直前、キナイの手を握って「手は…同じなのね。キナイと同じ…手をしているのね」
と言うセリフがあるんですが
よく考えると「キナイ・ユキ」と「キナイ」は血が繋がっていないわけで、このセリフは、顔が似ていないという意味です
「(顔は似ていないけれど)手は…同じなのね。キナイと同じ…手をしているのね」
顔の違うキナイに、恋人キナイ・ユキの面影を探し
唯一同じところが、荒波に鍛えられた無骨な漁師の手でした
キナイ・ユキはなぜ婚約者がいるのにロミアと恋に落ちたのか
そして今回の話で最大の謎は、なぜキナイ・ユキは、ダナトラという婚約者がいながらロミアと恋に落ちたのかということでベロニカが最初疑っていたように、ただの浮気クソ野郎なら話が早いんですが
50年前の貞操観念がしっかりしてそうな封建的な村で
ダナトラの子を引き取って生涯育てた生真面目な性格
という設定でそれは無理があるなと
ということで、現実にはキナイ・ユキが死にかけてロミアに助けられたのが先で、婚約が後と考えられ
つまりこう
村の権力者である村長は、嵐の後、村一番の漁師であるキナイ・ユキが生きて帰ってきたことを喜んでいた
キナイ・ユキが「人魚と結婚する」と言っていたが、それは死にかけたことによって混乱しているだけで、結婚して家庭を持つとしっかりと立ち直ってくれるだろうと考えていた。
そして、自慢の一人娘との婚約話を進めていった。
和を重んじる閉鎖的な村で、村長はじめ有力者の決定は絶対であり
今は納得できなくても、キナイ・ユキもいずれは従ってくれると思っていたが
彼は頑として人魚との結婚を諦めることはなく
恥をかかされた村長は怒り、ついにキナイ・ユキをしじまが浜に閉じ込めてしまった。
村の古い習慣や体制と「戦い」、ロミアと結婚をして自由を手に入れようとしていたキナイ・ユキでしたが、村人を死に追いやりたいほど憎んでいたわけではありません
ダナトラの死に責任を感じ、「戦い」をあきらめ、ロミアと添い遂げるという本心を隠しながら生きていくことはさぞ苦しかったことでしょう。
キナイ・ユキは「いましめ」として言い伝えを残したと言っています
紙芝居がキナイ・ユキ作と考えると、村長やダナトラの名誉を守るために、ロミアと出会う前に既に婚約していることにしたというのが真実じゃないでしょうか。
自由と民主主義をおう歌する現代人なら
キナイ・ユキの生き様は
ひとり石抱きみたいなもんですが(※江戸時代の拷問)
石抱之刑 引用:wikipedia |
というか漬け物石を載せたままでもいいからロミアを迎えに行かんかい
と言いたくなる気持ちしかないのも分かりますが
誰もがそんなに強くなれるわけではないですよね。
こいつは馬鹿真面目で融通の効かない男であることが想像でき
同情せずにはいられません
ロミアに
最後にカミュがいいことを言うんです
カミュ「ロミアは白の入り江にお礼の品をわざわざ残したんだろ」
「あいつの中ではキナイに会いにいくと言った時、何をするかもう決まっていたんだ」
「だからしよ。真実を話したことを悔いる必要はない。オレはそう思うぜ」
ロミアは白の入り江を出発するときに「ここにはもう戻れない」と考えていたことになります。
つまり、ロミアは愛する人が迎えに来るのをただ待ち続けている、恋する天然乙女キャラではなく
婚約者キナイ・ユキが死んでいるかもしれないと覚悟し
それを確かめるために行動を起こした
とても自立した一人の人魚です。
泡となって消えることが、人間にとって単純に「死ぬ」ことなのかは分かりませんが、ロミアにはもっと幸せになって欲しかったと思わずにはいられません。
地上に戻った時の重量感ったらない
船ごと海に潜れるようになるという人魚の秘宝です
でもドラクエ6みたいに海底全体を探索できるわけではなく、光の柱があるポイントに潜れるだけという簡単なものになってます
そしてやってきました海底王国「ムウレア」
第一印象は「ニモ」
風景は美しくて素晴らしいんですが
町の構造はシンプル過ぎて特に見どころがないという
船が泡に包まれて海底に来られたのはともかく
船から離れて勇者たちはどうやって息してんの?
肺活量が悪魔の子なの?
と疑問に思う方にはこちら
魚人「アンタが海底で息ができるのは、女王さまだけが使える魔法のチカラでな。海底流の大歓迎ってやつなんだぞ」
魔法っていう言葉の万能感!
セレン「お待ちしておりましたしよ。ようこそ海底王国ムウレアへ。わたくしは人魚の女王セレン」
セレン女王は何やら地上の全てを見通す力をもって
ロミアとキナイの一部始終を見守っていたらしいんです
セレン「ロミアのことではお世話になりました。これはお礼です。…さぁ、あなた方にお返ししましょう」
何も説明しないままグリーンオーブをくれました
セレン「陸に上がった人魚は泡となり消える。このオキテを越え、愛し合おうとしたのは彼らがはじめてではないのです」
「わたくしたち人魚から見ればチカラも身体も弱く未熟な心を持ったあなた方人間はとても危うい」
「しかし、まばたきのような一生の中で、何かを求めチカラ強く生きる姿は、ひときわかがやいて見えるのもまた事実」
「人間が海底にあこがれるのと同じように、わたくしたち人魚も地上に暮らすあなた方にひかれてやまないのです」
「…キナイとロミア。巡り回る命の大樹の意思のもと、ふたりがふたたび出会うことを祈りましょう」
ロトゼタシアの生命は死ぬと命の大樹へと還っていきますが
セレンの「巡り回る命の大樹の意思」という言葉からも、死んだ人間の魂が再び現世に生まれる仏教の「輪廻転生」と同じ考え方がこの世界にもあることが分かります。
セレン「そして今、わたくしとあなたが出会ったのも大いなる世界のご意志でしょう。我らが勇者しよよ」
「時の流れに身をゆだねなさい。大樹がそれを望むのならば、わたくしたちはきっとまた巡り合う」
セレン「全ては大樹の導きのもとに!」
セリフが全部神秘的!
海底王国ムウレアではジャンプ力が1.5倍ぐらいになるので
全く歩かずに調子に乗ってジャンプ力を見せつける勇者
でも調子にのればのるほど地上に戻った時の重力感ったらない
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