ドラクエ11だけではなく、ドラクエシリーズ全体にも関わることでした
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セニカを助けるとはどういうことなのか
ニズゼルファからあふれ出した光が、爆風のようなエネルギーとなって襲いかかる宇宙の裂け目を目指して逃げるケトス!間に合うのか!?
あっベロニカの姿勢がめっちゃスピードを出してる時のスーパーマンっぽい!
ニズゼルファの宇宙からロトゼタシアの空に飛び出したケトス!
次の瞬間、勇者の星は大爆発を起こし、消えてしまいました
星からあふれた不思議な光が空を覆い、雪のように降りそそぐ
その神秘的な光景を、ケトスの背で不思議そうに眺める仲間たち
ついに、邪神ニズゼルファを倒し、ロトゼタシアに「光」を取り戻したのだと実感する瞬間になりました。
ロウ「終わった…」
「これでもうこの世を脅かす者はいない。長い長い旅がついに終わったんじゃ」
セーニャ「先代勇者ローシュさまの時代から続く時を越えた戦い…。本当に長い…冒険の物語でしたわね」
みんなが物思いにふけっていたのもつかの間、アザをじっと見つめる勇者、それに気が付いたベロニカ

ベロニカ「…そっか。助けてあげたいんだね。あの人のこと…」
「行きましょ。彼女のもとへ」
初めてプレイした時は「彼女?」と思いましたが、彼女とは忘却の塔にいた“時の番人”ことセニカのことです。
何と、勇者は最初から、ニズゼルファを倒した後は、勇者のつるぎでセニカを救おうと思ってたみたいなんです
「え?」という感じにならないですか
セニカが時のオーブを使ってローシュが生きていた「古代の」ロトゼタシアに世界を巻き戻してしまったら、今ここにいる仲間たちどころか、勇者自身の存在も消えてしまうことにはならないのか、そして、ニズゼルファが存在する世界に逆戻りすることにならないのか。
その答えというか、一つのヒントについて、原作の堀井雄二氏は『ドラクエ11の巻き戻しの結果はパラレルワールドではない』というようなことを言っているらしく
つまり、この世界と、巻き戻した世界が別々に同時に存在しているわけではなく「一つに収束していく」というようなイメージを持っているらしいんです
世界を巻き戻したら、勇者が消えてしまうのかと言われれば、そうであるような、違うような
ニズゼルファがいる世界に逆戻りするのかと言われれば、やはりそうであるような、ないような
あえて言うなら“収束”したのだと
1,000年前のロトゼタシアに戻ったから、現在のロトゼタシアに繋がるまで1,000年の時が必要だという意味ではなく、現在も過去も未来も含めて収束していく
そういう、人智の及ばない超然とした世界のかたちが、そこにはあるようです。
勇者は、世界を巻き戻そうと思っていたのに、ニズゼルファに戦いを挑んだことになります。
それは、現実的に考えると、正義感やケジメなんていう夢見がちな理由ではなく、倒すことに意味があると思っていたからだと思います。
つまり、ニズゼルファとは、時間や空間にすら働きかけることができる闇の根源のような存在で、この世界のニズゼルファの根源を滅ぼすことで、過去や未来も含めた世界全てに影響を与えるはず、もっと言えば、ローシュの時代にはもう存在しなくなる、そう確信を持っていたんじゃないでしょうか。
事実、この後の展開で、命の大樹は勇者のことを「ローシュも成しえなかった」と評価しています。
そして、時の番人のもとへ
時の番人「もうここにはようはないはず。いったいなにをしにきたのですか?」
勇者が左腕を差し出すと、浮かびかがる紋章
不思議な光が時の番人を包みこみ、セニカが元の姿を取り戻します。
何が起こったのか分からないという雰囲気のセニカ。「あなたは…」と一瞬、勇者にローシュの面影を見たようなそぶり、しかし、すぐさま状況を理解する。さすが大賢者
問答無用でつるぎを差し出す勇者
寡黙だと思わせておいて押しが強い。それが勇者のやり方だ
でも、これだけでは勇者の剣を使いこなすことはできませんね
そう、紋章の力がなければいくらセニカといえども・・・
紋章移ったーッ!!
セニカ「まさか、私をあの時へ…?」
小さくうなずいた勇者
ウルノーガに紋章を奪われた時と同じで、また紋章の力は復活するのだと思います。
でも、命の大樹はニズゼルファを倒すために、勇者の剣に魂を込めていたのであって、邪神なき世界では、もう紋章の力は失われていくのかもしれません。
意を決し、時のオーブの前に立ったセニカ
勢いよく剣を振り下ろすと、刀身はオーブをいともたやすく破壊します
最後に振り返るセニカ、次の瞬間、まぶしい光につつまれ、消えてしまいました。
セニカの最後の言葉は「ありがとう 勇気ある者たちよ」でした
カミュ「不思議だな。こういうことがかつてあったような気がする」
“世界を巻き戻したことに気が付いている感”の演出。ベロニカ、ニマ大師に続きカミュまでもこんなことを言い出す。
なるほど、世界が収束したのだから、この世界のカミュに、一緒に邪竜ウルナーガ&魔王ウルノーガを倒し、また会おうぜ!と叫んだあの記憶が、何らかの影響を与えていてもおかしくないわけですね。
というか、あのカミュと、ここにいるカミュが同一人物なのだと言っても間違ってはいない。
人はそれを「デジャヴ」と言ったり「前世の記憶」と言うのかもしれません。
セニカを笑顔で見送る勇者だった・・ドラクエ11 感想その97 この世界で最後にすること
ドラクエ11 感想その96 現在地
ドラクエ11 感想その95 ニズゼルファはなぜ人間のような顔をしているのか
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