ドラクエ11 感想その80 ストーリーの進め方が豪傑すぎる者たち

ドラクエ11 玉座の間
正体を知っているのか・・知らないのか

一切を語らない勇者だからこそ、ドラクエは成り立っています


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「私よっ!幼なじみのエマよ!」エマの台詞比較集

デルカダール王「よくぞ参った、勇者しよよ。こうしてそなたをふたたび迎えいれることができてうれしく思うぞ」
デルカダール王「よくぞ参った、勇者しよよ。こうしてそなたをふたたび迎えいれることができてうれしく思うぞ」

「ホメロスにたぶらかされたわしは長い間、勇者こそ災いを呼ぶ悪魔の子だと思い込んできたが…」

「しよ。よくぞホメロスを討ち果たし、我が娘マルティナを見つけてきてくれた。おかげでようやく目が覚めたぞ」

お城に招かれた勇者一行

ウルノーガは、王になりきったまま、あくまでもホメロスに騙されていたという方向で話を進めます
エマ「しよ…しよ!私よっ!幼なじみのエマよ!」
エマ「しよ…しよ!私よっ!幼なじみのエマよ!」

エマのこのセリフまた来んの!?と思ったものの、そういえば前の世界でエマと再会したのは大樹崩落後の「希望の砦」でのことで、その未来はなかったことになってます

ひとことで言うと訳がわからんですが、過ぎ去りし時を求めた後はどのイベントシーンでもだいたいそんな感じになる
前の世界のエマ「しよ…しよなのねっ!…私よ。幼なじみのエマよ!」
前の世界のエマ「しよ…しよなのねっ!…私よ。幼なじみのエマよ!」

しかもなぜか微妙にセリフもポーズも違うというこだわりぶり

決して過去をなぞるだけではなく、巻き戻った新しい世界の冒険なのだということを示しています
エマ「よかった、しよ…無事だったのね。…ひどいウワサばかり聞いて…私…わたしっ…」
エマ「よかった、しよ…無事だったのね。…ひどいウワサばかり聞いて…私…わたしっ…」
前の世界のエマ「おかえり、しよ…無事だったのね。…ひどいウワサばかり聞いて…私…わたしっ…」
前の世界のエマ「おかえり、しよ…無事だったのね。…ひどいウワサばかり聞いて…私…わたしっ…」

うーん凄い。テキストを書いた人の愛を感じますね
エマ「…でも遅れて現れたグレイグ将軍がホメロスを止めて私たちをかくまってくださってね」
エマ「…でも遅れて現れたグレイグ将軍がホメロスを止めて私たちをかくまってくださってね」
前の世界のエマ「でも私たちは生きてる。あの方が命まで奪う必要はないとホメロスを止めてくださったから」
前の世界のエマ「でも私たちは生きてる。あの方が命まで奪う必要はないとホメロスを止めてくださったから」

前の世界では、この後、グレイグがもったいぶって登場する演出がありますので、エマもグレイグの名前を伏せてます
デルカダール王「皆の者!心して聞け!この日よりしよを真の勇者と+認め、その名をたたえるものとする!」
デルカダール王「皆の者!心して聞け!この日よりしよを真の勇者と認め、その名をたたえるものとする!」
その日は夜おそくまで宴がもよおされた。
その日は夜おそくまで宴がもよおされた。

ある者は歌い、ある者は踊ってしよたちの活躍をたたえた。


そして


夜はまだ明けない・・





勇者はなぜ剣を放置して爆睡しているのか

夜、宴が終わり皆が寝静まった頃・・勇者の寝室に現れた怪しい影が一つ

何と!

それは誰もが予想しえなかった超意外な人物

そう、まさかのデルカダール王だったのだ



なぜだ!

勇者はなぜウルノーガ近くにいると分かっているのに、剣を放置して爆睡しているんだ



ここに三国志の逸話を紹介します

メインキャラである蜀の武将「張飛」は、戦いでは右に出る者がいないほどの豪傑ですが、めっぽう酒にのまれるタイプで

ある時、兄者的存在である劉備から「徐州」という大事な城の守備を任されていた時のこと

酒癖が悪いと知っている劉備から「酒を飲むな」と言われていたにもかかわらず、酒を飲んでしまい、その上、飲むことを断った曹豹という将軍をしばき倒し、恨みを買って敵を引き寄せ徐州を攻め落とされるという、とんでもない失敗をやらかします。

しかも劉備が、責任をとって切腹するという言った張飛に対し

「兄弟は手足のごとし妻子は衣服のごとし」
※兄弟は妻子と違って、失ったら二度と戻ってはこない

などという、問題しか見当たらない格言めいた言葉を投げかけ、彼の自害を止めたのだとか。

もうどこから突っ込んでいいか分かりませんが、こんな張飛でも反省して物語は普通に進んでいくんですね。



何が言いたいかというと、物語って現実と違って得てして大味だよねということで、それは当然脚色されているからであり、分かりやすいようにデフォルメされているからでもあり、それが面白さを支えているんだなと考えると

実際は、勇者が「勇者の剣」を大事にお腹に抱えて寝ていたのだとしても、表現としては、壁に立てかけて寝ている方が確かにスマートですし

勇者が実は顔に似合わず「べらんめえ!剣を守って酒が飲めるか!」という豪傑だったと言われても、それはそれでありだし

忘却の塔でロトゼタシアを救うのだと誓った決意は、そんなものだったのかと問われれば反論の余地もなく

そういう細かい矛盾点も飲み込み、ドラクエ11は進んでいくのだと、三国志に比べれば矛盾でも何でもない

その位に考えるのがちょうどいいんじゃないでしょうか



そして、ウルノーガに剣を奪われなかった本当の理由は
ウルノーガには見えていなようですが

勇者の背中から黒い触手のようなものが伸びてきて、剣に触れようとした手をビシッとはたいたから

デルカダール王「なぜだ…なぜ剣に触れられぬ!まさかこのチカラは…!」
デルカダール王「貴様!そのつるぎを…勇者のつるぎを私によこせっ!!」
デルカダール王「貴様!そのつるぎを…勇者のつるぎを私によこせっ!!」

騒ぎを聞きつけ集まる仲間たち!

ついに本性を表したウルノーガ!
マルティナ「やっぱりあなたはお父様じゃない…。いえ…どうやら人ですらないようね」
マルティナ「やっぱりあなたはお父様じゃない…。いえ…どうやら人ですらないようね」
ロウ「なんとなく感づいておったよ…。デルカダール王と何十年も親交のあったわしの目をごまかせるわけがなかかろう」
ロウ「なんとなく感づいておったよ…。デルカダール王と何十年も親交のあったわしの目をごまかせるわけがなかかろう」



みんな気づいてたんかい!



分かっていてなぜ放置したんだい!

豪傑なのかい!
ウルノーガ「我は魔導士ウルノーガ…。16年前にユグノア王国を滅ぼし、デルカダール王になりかわった者…」
ウルノーガ「我は魔導士ウルノーガ…。16年前にユグノア王国を滅ぼし、デルカダール王になりかわった者…」

「今まで貴様を追いまわしていたのも、すべては勇者のチカラを利用して勇者のつるぎを奪い、大樹の魂を得るため…」

「だが勇者のつるぎが貴様の手に渡った今、もはや手段は選ばぬ!この玉座の間が貴様らの死に場所となるのだ!」
グレイグ「ウルノーガ…貴様…!今までずっと王に取り憑いて私をたかばってきたというのか!」
グレイグ「ウルノーガ…貴様…!今までずっと王に取り憑いて私をたかばってきたというのか!」

真っ先に気が付いた人もいれば、20年間気が付かなかった人もいます

ここでウルノーガが大事な発言
ウルノーガ「グレイグよ…貴様はよい手駒であった。あせらずともすぐに天国の家族のもとへ送ってやろう」
ウルノーガ「グレイグよ…貴様はよい手駒であった。あせらずともすぐに天国の家族のもとへ送ってやろう」
グレイグ「貴様、まさか…我が祖国バンデルフォン王国を…!」
グレイグ「貴様、まさか…我が祖国バンデルフォン王国を…!」

ウルノーガがバンデルフォン王国滅亡に関係していたことを匂わせるセリフ。

それどころか、グレイグの家族を知っているとでもいうような発言

グレイグが、かつてバンデルフォン王国で、どういう立場身分の人間だったのかは明らかにされないですが

勇者の出身地ユグノアだけでなく、約30年前のバンデルフォン王国滅亡もウルノーガの仕業だと考えるのが、公式的にも妥当みたいです
グレイグ「しよよ…私も戦わせてもらう。こいつは私の家族と友を奪った仇でもあるのだからな!」
グレイグ「しよよ…私も戦わせてもらう。こいつは私の家族と友を奪った仇でもあるのだからな!」

グレイグはさっそくカタキ認定

勇者とグレイグ、この世界ではじめての共同作業です
魔導士ウルノーガがあらわれた!
魔導士ウルノーガがあらわれた!

勇者は既に、大樹の魂を手に入れた魔王ウルノーガ&邪竜ウルナーガすら倒してしまっているわけですから、力を手に入れる前のウルノーガなんて余裕ですね

ウルノーガの捨てセリフはこちら
「時をさかのぼってきたのは、お前だけだと思うなよ…」
ウルノーガ「ク…ククク…」

「時をさかのぼってきたのは、お前だけだと思うなよ…」
ウルノーガ「…ぐふっ!」
ウルノーガ「…ぐふっ!」

久しぶりに会心の「ぐふっ!」をいただきました

ドラクエ11でグフッたのは初めてでは?と思って、わざわざ自分のブログ内検索を実行してみたところ
ユグノアの兵士がちゃんとグフッてた。ですね。ドラクエに「ぐふっ」が1個なはずはない。

このウルノーガの意味深げなセリフ「時をさかのぼってきたのはお前だけだと思うなよ」の意味は後々明らかになります








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