これが世界標準ヒロインだ!ライズ・オブ・トゥームレイダー感想


ゲームヒロインが、弱くて守られる存在だったのは今や昔

夫婦でも共働き世帯があたりまえとなり、女だろうが男だろうが、お金を稼ぎ人生を切り拓くのが常識となったいま、ゲーム界に求められているのも戦うヒロイン像です。

飛んで、ぶら下がって、爆破して、ピッケる※
※登山用ピッケルで敵の戦闘員を背後からピッケる行為

ピーチ姫のように助けを待っていられねえ!そんなあたなにピッタリなゲーム、それは何が何でも成し遂げる主人公ララ・クロフトでおなじみ、トゥームレイダーシリーズだ!





ライズ・オブ・トゥームレイダーとは

「トゥームレイダー」とは、ハリウッド映画にもなったゲームシリーズで、主人公のララ・クロフトは、かつて「最も成功したゲームヒロイン」としてギネスブックにも載っていました。

同シリーズ制作元の英アイドス社と日本のスクエニが合併後、2013年頃に肝入りの欧米向けHDゲームとして、世に送り出されたのが「トゥーム・レイダー」です。日本でもそこそこ話題になりましたよ!

続編なのに、ナンバーが振られていないのは、登場人物や世界観をそのままに、設定や人物の顔・年齢などを変えて再出発したリブート作品だからです

サムライ、カミカゼといった「なんちゃって日本」を舞台にしたリブート版トゥームレイダーは、紆余曲折ありながらも商業的に大成功し、無事にシリーズ化されることになりました

「ライズ・オブ・トゥームレイダー」は、その続編にあたる物語で、極寒のシベリアを舞台にしたゲームです。




トゥームレイダーのおすすめポイント

トゥームレイダーシリーズは、考古学者である主人公のララ・クロフトが、遺跡を探索しながら、押し寄せる罠をくぐり抜け、財宝を狙う悪の組織と戦いながら冒険する、ステージ踏破型の謎解きアクションゲームなんですが

映像美もさることながら、何といっても印象に残るのが、ララ・クロフトの一歩もひかない姿勢です。

ララの冒険には、次から次へと試練が訪れるのです。それはもう次から次へと。

歩いている崖が崩れるなんて、まだまだ序の口

地面に大穴が空いたり、凍った川の中に閉じ込められたり、野生のクマに襲われたり、それくらいは日常茶飯事

牢獄に閉じ込められるわ、火炎放射器で武装した男たちに襲撃されるわ、機関銃のヘリに負い回されるわ、一歩あるけば危機に遭遇。危機があるからララが居るのか、ララが居るところに危機があるのか。危機に愛され、危機を愛した女。もはやララ自体がクライム製造機!

それだけじゃない、絶対に登れない断崖絶壁をよじ登ったり、飛び移っちゃいけけない場所へダイブしてみたり、もう目を覆いたくなる常軌を逸した無謀さ

それもこれも、「亡き父が正しかったことを証明する」というシンプルな動機のみで行動しているから驚きです。

そう、今回の旅の目的は、父の遺志を受け継いた若きララが奮闘する物語になっているのです。
なぜ、彼女の人生にはこんなにも災いが降りかかるのかは分かりませんが、ララの辞書には「妥協」「後退」の文字なし!

マリオがクリボーを踏みつぶすごとき気軽さで、敵対組織「トリニティ」の戦闘員を次々とぶっ○して前進する姿には思わず「ひぇっ」と声を上げるしかありません

2Dで敵を倒すのはほほえましいが、リアルだと普通に引く!ああ、だが待て、ハリウッドのアクション映画でも、ヒーローの前に立ちふさがる悪役が蹴散らされる様を見て、なんとも思わないではないか!

どうやら自分の中で、女性にはダイ・ハードして欲しくないという願望を持っていることに改めて気が付かされつつ、この気持ちをどう消化していいのか分からないままに、ララは進むのだ!後半慣れてくるよ!
ゲーム自体の謎解きは難しめで、洋ゲーらしくたまに進めなくなったりします。

それでも、じっくり景色を見渡したり、仕掛けが施されていないか試してみると、ちゃんと前に進むことができ、ヒントもたくさん出てくるので投げ出さなくても済む親切設計でした。

新しいロケーションに臨む度に簡単に死ねますが、何回でもやり直すことができるのも嬉しいところ。

武器のカスタマイズ要素も豊富、スキルのレベルアップ要素も分かりやすい、やり込み要素や寄り道要素も満載で飽きさせない工夫もgood!おすすめです。




トゥームレイダーの3D酔い

トゥームレイダーは、いたって普通のTPSで、主人公の背中を見ながら進める三人称視点のゲームなんですが、今作は何故か3D酔いしました

私は一人称視点のFPSで酔うことがあるんですが、TPSで酔ったのは初めての経験で、何でかなーと考えていたんですが

恐らく、謎解きが難しく、暗い部屋の中をぐるぐる回しながら手がかりを探すことが多く、集中してのめり込み過ぎたせいだと思われます。それだけ面白かったとも言える。普通のは大人はたぶん酔うレベルじゃないですよ!

酔うと分かってからは、なるべく画面を明るくしたり、視点を上下左右に振らないように動かすことで改善できました。

もし同じ症状になる人がいたら是非試してみていただきたい。





そうだ、考古学者のゲームだった

全作で登場した謎日本と比べ、今回はロシアを舞台にしていることから、その辺に転がっている遺物にも背景や詳細がしっかりと描かれていて非常に好感が持てます。

ララが壁画などを調査して独り語りする考察はいちいち深く、本編とは関係のない所に膨大なテキストとセリフが用意されている所には驚きしかありません。

ソビエト時代の基地が築かれる前、ウラル山脈の山奥でどんな人たちが暮らしていたのか思いを馳せてみたり、前回はあまり見られなかった考古学者っぽさが復活していて、往年のトゥームレイダーが戻ってきたかのようで、歴史ものが好きな人でも納得の完成度

ストリートビューでロシアの田舎を旅行するのもいいけど、トゥームレイダーもいいよ!




それでもやっぱりアクションゲーム

そうはいっても、最終的には8:2でアクションゲームです。銃撃戦がメインなんです。

ストレートでクリアするのは難しくても、ゲームオーバーになった直前から何回でもやり直せるのでストレスは感じません

ややこしい考察は全部飛ばして、ただ爽快さを求めることも可能!

是非とも一度トゥームレイダーワールドを体験してみてください



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