星ドラの竜王・シドー・ゾーマが怖すぎて目が離せない件

星ドラ ゾーマ
星ドラが愛されている理由はたくさんあると思いますが、私が好きな所の一つは歴代ドラクエシリーズのイベントで、これがストーリー性は皆無なんですが、何といってもその良い所は音楽と


魔王が怖すぎる所です。



ドラクエのモンスターは、“怪物”とはいうものの、親しみのわくキャラクターとして描かれていて「腐った死体」とか「おおめだま」とか、洋ゲーに出てきたらトラウマ級と思われるモンスターでも仲間にしたいほど可愛いですが

そんな世界観であっても、“恐ろしさ”という表現を追求しているのが歴代シリーズラスボスの魔王たちで、星ドラではそれが極まっていると思うんですよ。

どういうことかというと例えば竜王。

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星ドラの竜王

星ドラ 竜王
ドラクエ1のラスボス「竜王」は、ドラゴンクエストモンスターズジョーカーなど過去様々な派生作品に登場していますが、

実はそのネームバリューから、映像美を追求したハイエンドマシンであるPS4のドラクエ作品「ドラゴンクエストヒーローズ2」「ドラゴンクエストビルダーズ」にも登場していまして、

普通、映像が美しい方が怖いと思うんですが、PS4のドラクエは、ハードのポテンシャルでもって、広い3D空間を自由に動き回りながら剣を振り、ぎりぎりの所で敵の攻撃をかわすというアクション性が売りで、そのアクション性と竜王の「大きさ」が両立できていないんです。

例えばビルダーズでは、最後ドラゴンになった竜王と戦う時、5×30ブロック程度の高台から出ることができず、噛みつこうと近づいてきた竜王のパターン攻撃をかわして、ダメージを与えていくというもので、もうね


「スーファミか」



スーファミの巨大ボスは全部そんな感じだった。


大きな竜王を表現するための苦肉の策だと思うんですが「ビルダーズの売りの自由さはどこいった」と言うしかない竜王戦の完成度に留まっており

例えば、どこまでも走っていける広い原野で対峙して、竜王は頭にしかダメージを与えられない、なので丘の上からジャンプする方法を自分で探すとか、谷に落として飛びかかるとか、大砲を当てると怯むだとか、無限の可能性の中から勇者らしいひらめきでもって、何かを達成したいわけで・・それゼルダか?と一瞬思いましたが


ピンチをチャンスに変えるのが勇者ってもんじゃないですか



そういうものを味わいたいのに、ルビスから与えられた道具を順番につかっていくのが正解。おい


ヒーローズ2でも巨大なドラゴンの足を執拗に攻撃するという、実にカッコよくない方法でダメージを与えなければいけません。

星ドラ 竜王
一転、星ドラは最高です。

3Dキャラクター固定という表現方法は、下から見上げることで竜王の巨大さ、ドラゴンの恐ろしさを余すことなく表現していて、武器の攻撃エフェクトは自然と竜王の体中心に命中するというナチュラルさ。

竜王がななめ上を向いているのは、雄叫びをあげているシーンを表現しているのかと思っていたら、3Dでもずっと上を向いているので、どうやら「ななめ上」は竜王にとってのホームポジション。

アクションと違って、ぐるぐる回って後ろに回り込むことに全力を傾ける必要もありません。



戦闘システムは、こちらの攻撃も全弾命中、竜王の攻撃も全弾命中というプロレスばりの肉弾戦を基本にしていることから、竜王の必殺技は全部受けきることが前提なわけで、

スキルゲージがたまっていく度に感じる極度の緊張感、ギリギリでガードが間に合うかどうかの手に汗握る展開、

ゲージまたぎ攻撃の恐ろしいエフェクトと圧倒的な絶望感!

何度「もうやめてくれーっ!」と心の中で唱えたか分かりません。



初めて「世界をつつむ業火」で、スキルスロットまで燃え上がる独特のエフェクトを見た時は、スマホが壊れたんじゃないかと思って本当に焦りました。

PS4にも良い所がたくさんありますが、星ドラは持てるスペックの最高の表現でもって、「いかにプレイヤーをドキドキさせ、達成させるか」ということに全力で、それがかつてないほど恐ろしい竜王を生み出してしまった理由だと思います。



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星ドラのシドー

ということで、そんなドキドキを追求した本気で怖い魔王と言えばドラクエ2のラスボス「シドー」。

ドラクエモンスターの親しみやすさはどこいったというくらい、トカゲのようなドラゴンのような6本脚で見た目もエグイ、激怒すると真っ赤になってさらに怖いボスで、

次は何をしでかすのか分からず次から次へと攻撃をしてくるのでもう絶望しかないですよね。



でも大人になるとそういうスリルを欲してしまうもので、その期待に応えてくれるのが「邪神のらいげき」、6本脚から光る電撃が出た時はもう泣けました。


か・・かっこいい


デイン系って勇者の専売特許じゃないの!?


もうなんかピンチなのに興奮してしまうというね


若い男女が一緒に危険な吊り橋を渡ったりと危機を共有することで、特別な感情が芽生える的な、恐ろしいのに好きというこの不思議な感覚。


ゲームで味わえるって凄くないですか。



星ドラのゾーマ

星ドラ ゾーマ

ドラクエ3のラスボスである大魔王「ゾーマ」は、竜王やシドーに比べて人間のような姿をしているモンスターで、「マヒャド」や「かがやくいき」といった氷系の攻撃をしてくる恐ろしい敵です。

私は初めてプレイしたドラクエが3なのでゾーマという魔王はとても思い出深く、また、「ロトの紋章」に登場するゾーマをよく覚えてまして

ロトの紋章には主人公アルスが修行中、かつて大魔王を倒した勇者の記憶に触れるシーンがあるんですが、そのゾーマvs勇者という戦いが、物語序盤にもかかわらずバギクロスとかイオナズンみたいなレベルの高い呪文がばんばん出てきて、

それを読んだ子ども心に


ゾーマ怖っ


という印象が残っていて、今回星ドラで再開したゾーマの強さはまさにそれ。


「滅びの光」で毎ターン継続してダメージを食らう攻撃、マヒャド、ここえるふぶき、極めつけは「凍てつく世界」でスキルスロットまで凍らせる凶悪な攻撃のオンパレード、

この攻撃を耐えきることができるのか・・ロトの紋章の戦闘シーンが重なって、何か一人で胸が熱くなってくるという


怖すぎるのに目を離せない状態


星ドラでそんなゾーマを見ることができて感無量です。

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