命の大樹は、勇者に何かを見せたいらしい。
スポンサーリンク
人を恨んじゃいけないよ
ペルラ「おかえりなさいしよ。お前の大好きなシチューがもうすぐできあがるよ」行くあてもないので家に帰ると、若かりし頃の母が夕食の支度をしてました。
【ドラクエ11豆知識】
・勇者の好物は「シチュー」
母から見ると、いきなり見ず知らずの若い男が入ってきたということで、警戒されてしまいます。
そんな流れなのに、唐突に「自分はあなたの息子だ」と告げる空気を読まない勇者。これぞドラクエ。
ペルラ「何言ってんだい!うちの子はまだ6歳だよ!」「さあとっとと出ていっておくれ!でないと人を呼ぶよ!」
怒られてしまった。
それより母、見た目が全く変わっていない。
ところで、イシの村で暮らしていたのは、テオじいさんと、母ペルラと、勇者という家族構成でしたが、テオじいさんが拾ってきた赤ん坊を、ぺルラはなぜ息子として育てたんでしょうか。
閉鎖的な山あいの村なので、若い男女が独身ということは考えにくく、テオじいさんの息子と結婚したペルラがこの家に嫁いできたと考えるのが妥当です。
ペルラは、テオの義理の娘にあたります。
そして勇者が一人っ子であるということは、ペルラと夫との間には実の子がいなかった。
ペルラはずっと子供が欲しかったが恵まれず、そのまま若くして夫が他界、悲しみに暮れているところに義理の父であるテオが赤ん坊を拾ってきた。
手紙によると、赤ん坊は魔物に追われている「勇者」であり、将来、大いなる闇に立ち向かうという宿命を背負っているかもしれない
赤ん坊を不憫に思ったペルラは、いつかこの子が成長するまで、自分が、デルカダールの人々にも知られていないようなこのイシの村でひっそりと育て、人として幸せに生きて欲しいと願った。
だから、勇者の力が目覚めた日、ペルラは「これまで考えないようにしていた」と言います。
ペルラはおそらく、そんな勇者の出自を隠し通すため、外部と息子が接点を持つことは極端に警戒していたんじゃないでしょうか。
一人での子育ては楽しいことばかりではありませんでしたが、ペルラはテオじいさんと協力し、16歳になるまで勇者を立派に育て上げました。
続いて、大木のある村の広場にいたのは10年前のエマ。スカーフが風に飛ばされ、木に引っ掛かっていたところを助けます。
エマ「しよ。はしごなら大丈夫よ。あのおにいちゃんがスカーフをとってくれたから」
主人公もエマも髪型が変わってない!
分かりやすいけども。
大人になった勇者を見たテオじいさんは、子どもたちに「ちょっと遊んでなさい」と言って村に戻します。
テオ「さてと…お前さんもしよじゃな?」
村人たちに散々「お前だれ?」と言われてきた勇者でしたが、テオじいさんに一発で見抜かれる。
テオ「ははは。そうじゃろうな。赤ん坊のころから面倒をみてきたんじゃ。わしにはわかるわい」
間接的に母をディスるテオじいさん
おそらく、赤ん坊が「勇者」だと知っていたテオは、何か人知を超えた力を経験する日が来るかもしれないと覚悟していたのでしょう。
あとはやっぱり豊富な人生経験からくるじじいのカンなのか。
テオ「なるほど、どうやらお前さんはわしがいなくなった後の未来からやってきたようじゃな」
飲み込み早すぎイ!
未来から来た事をまるで埼玉から来たかのようにさらりと扱うテオじいさん。
勇者は、イシの村を出た後、デルカダール王に捕まり命からがらに逃げ出してきたことを話します。
テオ「ふむ……。頼りにしていたテルカダールの王に裏切られたというか。つらい思いをさせてしまったのう……」
テオ「デルカダール王が頼りにならないとわかった以上、お前さんには包み隠さず全てを伝えた方がよさそうじゃ」
そしてテオじいさんは、イシの大滝という場所の三角岩の下を掘ってみなさいと言います。
後で分かるんですが、テオじいさんはこの青年勇者との会話の後に、メッセージを埋めに行くんですね。
青年勇者が未来のイシの村から来ているなら、伝えたいメッセージを滝に埋めておけば、いま会話している、未来から来たという10年後の青年勇者本人に届くだろうと、瞬時に理解して提案したことになります。
テオじいさんただものじゃない。
ドラえもんなどで、SFものに慣れている現代人でも、一瞬何をいっているか分からなかった。
それだけを言うと、別れの時がきました。
徐々に薄くなっていくテオが、思いがけず再開できた孫に伝えた最後の言葉
テオ「人を恨んじゃいけないよ。わしはお前のじいじで幸せじゃった」
勇者の境遇をふびんに思い、それでも、人として幸せになって欲しいと願った、一人のじいじの包み込むような愛がそこにはありました。
喋らないので勇者の性格は分かりませんが
魔物との戦いに明け暮れる歴戦の英雄でもなく、血で血を洗う政治闘争を勝ち抜いた冷徹な王子でもなく、
人のいいペルラとテオが望んだとおり
いなか町の、普通の青年に育ちました。
村に戻ると、ミニ勇者とエマ、ルキ。スカーフのお礼を言うとみんな消えてしまいます。
後ろの樹には、命の大樹の巨大な根が巻き付いており、これが過去の世界へと導く力となっていました。
ここでようやく現実へと戻ってくる。
イシの村は、デルカダール兵に滅ぼされていました。
歩き回ってみても、村にはもう誰もいません。
ドラクエだから、転がっている人々のしかばねを表現していないだけなのか、どこかへ逃げ延びて無事でいるのか、この時点では分かりません。
でも、この後に出てくるデルカダール神殿には倒れた兵士が普通に出てくるので「村が焼き討ちにあって全員死んだ」ではないと思われます。
何か救いのある結末が用意されていればいいんですが…
カミュ「お前を捕まえた後、デルカダールの兵士たちがやってきて焼き払ったんだろな……」
カミュ「つらいのはわかるが……ここにいても何も始まらない。行くぞ!しよ!」
カミュの切り替えが高速。
普通もうちょっと悲しませろ。
というか、脱獄した直後、結局は無駄足だったレッドオーブを探す時間があるなら、イシの村に直行していた方が良かったのでは?と少し思いましたが
人生に後悔はつきもの。
落胆している勇者をカミュが半ば強引に連れていきます。
一人じゃないってこういう時に強いな。
母親からの手紙
イシの大滝は、村から近い、川のせせらぎが何本にも枝分かれしている風光明媚な滝です。色とりどりの花が美しく咲き、街道から近いものの驚くほど静かな場所でした。
テオじいさんが真っ先に選んだということは、幼い頃から勇者と何度も訪れている場所だと想像できます。
三角岩を掘り返すと、木箱の中には2通の手紙が入っていました。
一通はテオじいさんの手紙。
もう一通は、ペルラではない本当の母親から勇者にあてて書かれた手紙でした。
ドラクエ11 感想その7 テオはなぜ勇者をデルカダールへ向かわせたのか
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿