町の人「ぼく、ベロニカさんにあこがれて魔法を勉強しているんです。火を操るってカッコいいですよね!」
ベロニカとセーニャは「双賢の姉妹」と呼ばれ、ラムダの里では想像以上の人気者。
二人はいわばハーバード首席卒のMBA取得という伝説的な称号を引っさげて帰国した神童のようなもので、自分の才能を発揮できる環境を求める超エリートなわけです
こんな環境で育ってきたのであれば、勇者の平凡なリーダーシップに異議をとなえるのも当然で、サマディーのファーリス王子みたいな人に厳しいのもしょうがない。
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勇者が「命の大樹」に選ばれたのはなぜなのか
聖地ラムダの賢者の石像は、昔、世界中を旅する建築家が生涯をかけて作ったものだが…。勇者の像とふたつで対になっている、いわゆる夫婦像だという話はなぜかあまり知られていない。
旅に出る者は、ユグノア地方にあるという勇者の像をぜひ拝んでほしい。かのふたりの加護が得られることだろう。
ラムダの里の
「ユグノアにある勇者像」がどこにあるのかは分かりませんが、16年前の魔物の襲撃で破壊されてしまったのかもしれません
そして長老ファナードの話で、命の大樹と勇者にまつわる衝撃的な事実が明らかになります。
ファナード「勇者とは、世界に厄災が訪れる時、大樹に選ばれて生まれてくる存在……」
「この世界にはじめて勇者という存在が降臨されたのは、はるかいにしえの時代のことです」
「ロトゼタシアのすべての命の源は命の大樹。邪悪の神はその大樹の中に宿る生命力の根源……大樹の魂を奪おうとしました」
ファナード「そんな時代に命の大樹に選ばれ、生まれたのがしよさまと同じアザをたずさえた伝説の勇者、ローシュさまです」
「そして勇者ローシュさまと共に戦ったお仲間のひとり、賢者セニカさま…」
ファナード「そのセニカさまの生まれ変わりと言われているのが、そちらのベロニカとセーニャなのです」
「邪神亡きこの時代に、しよさまがなぜ勇者として生を授かったのか…。皆さまの話を聞いてすべてつながりました」
夢見の長老ファナードの話によると、かつて「邪悪の神」が、ロトゼタシアの生命力の根源である「命の大樹の魂」を狙い現れたが、大樹を守るために選ばれた「勇者」が、仲間とともに邪神を退けたというのが世界共通の「勇者伝説」です。
オープニングから散々「あの勇者が!?悪魔の子!?」とか言われ、いまいちピンときませんでしたが、ここにきてようやく、ロトゼタシアの人々が「勇者」をどう考えるのがデフォルトなのかというのが分かりました。
その他、明らかになったこと
- 邪神は大樹の魂を狙っている
- 勇者は大樹に選ばれ生まれてくる
- 伝説の勇者はローシュ
- 勇者の仲間はセニカ
- ローシュは初代勇者(恐らく)
- ローシュが実在したのは「はるかいにしえの時代」
- ベロニカとセーニャはセニカの生まれ変わり
ということは、ロウは16年前に孫が生まれた時、この世界共通の勇者伝説を根拠に、他の人と同様「孫は勇者に違いない」と思ったはずで
そして、勇者が自分の孫だったということが誇らしかったのかといえば、きっと、この国王らしくない国王のこと、
ただでさえ、大国ユグノアの跡継ぎという重荷を担わなければならない赤ん坊が、その上さらに、世界を救う宿命を背負わなければならないと知った時は、さすがに不憫に思ったことでしょう。
生まれながらに、ロトゼタシアに住む人全員の命に責任を持っているという立場は、考えただけでも恐ろしいプレッシャーであり、普通の人間には耐えられるものではありません。
わが子には心安らかに育って欲しいと思うのが親というものです。
でも、幸いにも勇者は、大国の王宮で「救世主」という期待を注がれて育ったのではなく、
田舎のイシの村で、ペルラの愛情を注がれ、自由な心を持って育ったからこそ、そんな重責をものともせず、自分で「勇者」になる道を選択しましたし、
天才、悪ガキ、悩めるオネエといった、あまりにも個性的すぎる仲間たちをまとめ、困難に立ち向かうことができているんじゃないでしょうか。
一つ疑問が解決解決すると、また新たな謎が湧いてくるものですが
主人公が命の大樹に選ばれたのは、ユグノア王家だからなのか、それとも偶然なのかということですよね。
上記ラムダの本に書かれているように、著名な建築家であるタッポコ8世が、その時代語り継がれている勇者伝説をもとにセニカ像とローシュ像をつくったのだとすれば、それぞれゆかりのある場所に建てられたはずで
ローシュ像がユグノアにあるということは、ローシュはユグノアにゆかりのある人間、なんならユグノア王家に関係する人間だと思われます。
ということは、命の大樹が勇者として選ぶのは誰でもいいわけではなく、やはりユグノア王家に関係する人間であると考えるのが自然で、
ドラクエ10の世界、アストルティアの「グランゼドーラ王家」は、魔王と戦うため、神が人に特別な力を与えた「初代勇者」がつくった国であり、その子孫の中から代々勇者が生まれるという設定なんです。
ドラクエ11のユグノアも、「神=命の大樹」と考えると、そういう設定がしっくりきます。
でも、当事者であるはずのロウは、「なぜユグノアが魔物に滅ぼされたのか分からない」と言っていることから、そういう命の大樹とユグノアの関係性は、はるか昔に起こった一つの伝説として風化してしまったのかもしれません。
それぞれの生き方
ゼーランダ山のキャンプにてシルビア「大樹に選ばれて生まれてくる存在…。聖地ラムダの長老さまはそう言っていたわ」
「つまりしよちゃんは、生まれてくる前から、勇者になることが決まっていたのね…」
後々明らかになるんですが、シルビアは、生まれ育った「あたりまえの環境」に疑問を持ち、決められた運命にあらがうため故郷を飛び出した人で、勇者とは真逆の生き方をしています。
ラムダでの話を聞いて、自分の環境と重ね勇者に同情を示しながらも
それでも主人公が「勇者」としての道を全うしようとしているのはなぜか、という疑問を持ったに違いありません。シルビア風に言うと
「あなたはなぜ、大樹ちゃんの命令に従って、命をかけて戦っているのん」
故郷を逃げるように飛び出し、旅芸人となってからもなお自分の生き方に悩んでいたシルビアですが、迷いのない勇者と一緒にいたら、自分の答えもきっと見つかるに違いないと思い、サマディーからずっと行動を共にしてきました。
「勇者という運命」をありのままに受け入れる主人公を見て、きっと答えは見つかったんじゃないでしょうか。
大樹の真下にある「始祖の森」。人が足を踏み入れない秘境で、森の中は草木が生い茂り、モンスターの巣窟と化してます
最後のキャンプ。
旅の目的地がすぐそこにあるということで、会話でラスボス前の雰囲気を出す仲間たち。でもプレイ時間の関係からラスボスはまだ早いと感じるプレイヤー。
ベロニカ「いよいよ明日は命の大樹のもとへ向かうのね。なんか緊張してきたわ…」
マルティナ「大樹って夜はこんな幻想的に見えるのね。私たちの命もあの葉の1枚なのかと思うと、なんだか不思議な気分になってくるわ」
カミュ「そういえばラムダの長老が言ってたな。あの命の大樹が世界中の命を束ねているとか…それってホントなのか?」
ベロニカ「ええ…誰かが息絶える時、その葉は散り、誰かが生まれる時、新たな葉が芽生えることで、世界の命のバランスは成り立っているの」
マルティナ「…もうじきウルノーガとの決戦ね。ウルノーガさえ倒せば、きっとお父様も昔のお父さまに戻ってくれるはずだわ」
セーニャ「…ねえ、お姉さま」
「私とお姉さまは、きっと芽吹く時も散る時も同じですよね?」
ベロニカ「セーニャはいつもグズだからどうかしら」
ベロニカ「…でもそうだといいわね」
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