シルビアの電撃引退発表は、信じてついてきたナカマたちの職が失われるという、一つの中小企業倒産並みの影響力をもってます
だが、そんなメンバーを見捨てず、きちんと仕事を斡旋するのがシルビア流。
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ドラクエ11メンバーを動物に例えると
シルビア「だけど安心して!魔王ちゃんをやっつけるまでの間よ!倒したら絶対にみんなのもとに戻ってくるわ!」ナカマたち「オネエさまがパレードを離れるのは悲しいけれど…魔王ちゃんをやっつけるなんてオネエさまにしかできないことだから!」
グレイグ「きっ貴様、まさかとは思うが…ゴリアテか?」
シルビア「うふふ、やっと気づいたのね!いつ気づくかずっと待ってたのよ!…グ・レ・イ・グ♪」
一瞬、セクシーと思った
よく見たらシルビアだった
ガーンという効果音でショックを表現するグレイグ
グレイグ「な…なんてことだ。あの生真面目なゴリアテがあんな姿に…。ジエーゴ殿はさぞお怒りになるに違いない」
「おおしよ、す、すまない。あまりにもショックだったものでつい取り乱してしまった…」
グレイグがショックを受けた理由は、ゴリアテが男をやめたからではなく、父のジエーゴの怒りをかうと思ったからで
今回のことや、デルカダール王に仕える騎士道ぶりからも分かる通り、グレイグは和を重んじる保守的な男であることが分かり
動物に例えると犬しか考えられません。忠犬系
他キャラを動物に例えてみると
・ロウ・・タヌキ
・シルビア・・ラクダ
・ベロニカ・・トラ
・セーニャ・・ヒツジ
・カミュ・・ペガサス
・あとついでに、ホメロスは・・オオカミ?
ぐらいでどうでしょう
それにしてもみんなキャラが濃い。勇者だけは無色ですよね。喋りませんので。
グレイグ「…ヤツの本当の名はゴリアテ。剣の達人とうたわれるソルティコの名門騎士の跡継ぎだ」
「ヤツは幼少から父上のジエーゴに鍛えられていたから、さぞ立派な騎士になると思っていた」
「ところがあるとき、理由はわからないがジエーゴ殿とすさまじい大ゲンカをして町を飛び出していってな」
「ちょうどいい。私もジエーゴ殿にお会いしたかったのだ」
グレイグについて、現代社会だと36歳独身はいたって普通ですが、このファンタジー世界で独り身という珍しい設定なのは何故なのかとずっと思ってたんですが、この騎士の家柄の話から想像するに
おそらく、国のために尽くすこの保守的な男にとって、自由恋愛などは二の次三の次、
また、若くして大出世した英雄に持ちかけられる縁談話なども、格式の高いお家柄のものばかりで、他国出身の負い目を持つグレイグが尻込みする姿が容易に想像できます。
忠犬グレイグが唯一、断れない縁談であるはずの、デルカダール王からの話はといえば、肝心の王がウルノーガに乗っ取られ、ウルカダール王と化している始末。
結局、周りの期待に応え続けることに生きがいを見出したグレイグは、結婚など本気で考える暇もなく走り続けてきました。
シルビアが言うにはおセンチな話
ド派手な巨大山車で故郷へ凱旋するシルビア本当にビビってます?
町人「な、なんですかこの人たちは…!とうというこの世もおしまいですか…!」
・・・そうだそれが普通の反応だった
グレイグ「師匠、グレイグでございます。…ひさかたぶりです」
ジエーゴ「おうおうグレイグじゃねえか!てめえが修行を終えて町を旅立ってからもう十数年か。近くに来てカオを見せろよ」
「…てめえの活躍はさんざん聞いてるぜ。図体デカイだけが取り柄だったてめえがいまやデルカダールの英雄さまだ!ハハッ!」
シルビアの父は超体育会系で、グレイグの師匠だったということが判明。
教え子グレイグの活躍がまんざらでもない様子で、なるほど、グレイグが心配をしたものも分かるオネエ耐性ゼロといった雰囲気をもっています。
グレイグ「思ったよりお元気そうで何よりです。師匠のもとで騎士道を教わっていなければ今の私はありえなかったでしょう」
「…ここを旅立って、多くのことがありました。16年前のユグノアの悲劇に始まり、先日の大樹の落下。そして今や魔王が…」
・・・
グレイグが師匠との面で話をしている一方、シルビア
シルビア「アタシがこの町出身だって話したことあったかしら?」
「…そうグレイグが言ったのね。聞いての通り、アタシは子供のころから騎士になるべく徹底的に鍛え上げられた」
「だからアタシはずっとこの町で騎士として生きていくものだと思ってた。そんなときだったわ。サーカス団が来たのは」
シルビア「そのサーカスのショー、とにかく面白くって!不思議と身体の中からチカラが湧いてくるの!アタシはサーカスのパワーに魅せられたの!」
「そしてアタシは確信したわ。笑顔は人を強くする!アタシの騎士道はこれだ!ってね」
シルビア「そのとき言ってやったのよ。世界中の人たちみんなを笑顔にできるような、アタシにしかできない騎士道を極めてやる!」
「それまで絶対に帰らない!…って屋敷が壊れるくらいパパと大ゲンカしてアタシはこの町を飛び出したってわけ」
ジエーゴはなぜ息子を許すことができたのか
ジエーゴ「誰だぁ…てめえ…?」
「てめえは…わが息子ゴリアテっ!!どのツラさげて帰ってきやがった!!」
ごめんなさいと思わず謝ったシルビア
いや羽の衣装のせいで完全に勇者と一体化してる
ジエーゴ「ごめんなさいだと?…おいゴリアテ。てめえ何かカン違いしてねえか?」
「てめえの騎士道ってやつで世界中を笑顔にできたのか?」
なぜか正論で痛いところを突かれるシルビア
シルビア「…いいえ、まだです」
「てめえは大口をたたいて出ていった。なのに夢を果たさぬままよくも抜け抜けと!そんな風にてめえを育てた覚えはねえぞ!」
ジエーゴ「…ちくしょう。こんな身体でなけりゃ、てめえをぶん殴ってたところだ」
シルビアは、予想に反して父がシルビアの騎士道を理解していたことに驚きます。
シルビア「ありがとうパパ!ずっとアタシのこと認めてくれてたのね!」
「アタシたしかに夢半ばのまま帰ってきちゃったけど、それには理由があるの」
「そう。魔王がいる世界じゃ人は心の底から笑えないの」
ジエーゴ「ハッ!魔王を倒すだと?てめえまたドデカイこと言いやがったな!おもしれえ、やってみやがれ!」
シルビア「ええ必ず!騎士に二言はないわ!」
過去にシルビアと大喧嘩したはずのジエーゴ
理由はもちろん、息子が自分の教えた騎士道を否定し、人々を幸せにする「笑顔の騎士道」を追求するという、ジエーゴから見ると意味不明なことを言い出したからで
今になって、なぜこんなに理解を示しているのか謎ですよね。
理由の1つは、恐らく大樹の落下という厄災があったからで、ナレーションによると多くの人命が一瞬で失われる大災害でした。
震災後は不眠不休で人助けをしていたものと思われ、そんな世界の危機的状況の中、色んなつらい別れや家族の絆を目の当たりにしたジエーゴにとって、
どこかで生きているかもしれない息子の無事を祈ったでしょうし、もし再び生きて会うことができるなら、意地を張らずに、理解するよう努めてみようという心境に至ったことは想像に難くありません。
もう1つの理由は、グレイグが説得した説で
このジエーゴの後ろにいるグレイグの立ち位置がおかしいことからも
グレイグが事前にジエーゴを説得していたと思われます。
勇者のために尽くすグレイグは、仲間のシルビアにも憂いなく勇者をサポートして欲しいと考えていましたし、過去、ジエーゴの下で修業中、師匠の息子が家出したと聞いて心を痛めていたはず。
騎士ジエーゴから見ると、グレイグは弟子の中で最も出世した男で、ユグノアで名声を轟かせ、デルカダールの将軍という社会的地位、権威をまとった耳を傾けるべき存在になっており、シルビア本人の言葉よりもはるかに力を持っています。
そんなグレイグから、シルビアの騎士道を理解するような発言があるだけで、歴史ある騎士家系の長ジエーゴにとって、息子を認めることができるこれ以上ない理由となりますし
グレイグが、ソルティコに来る前「私もジエーゴ殿とお会いしたい」と言っていたのは、はじめからシルビアを認めてくれるようお願いするつもりだったのかもしれません。
シルビア「魔王を倒すまでアタシのナカマたちを預かってほしい。そしてアタシの代わりにみんなの中心になって導いてほしいの」
調子に乗ってお願いのハードルを上げるシルビア
だてに世界を放浪していない
記憶の中の恐ろしい存在だった父が、年老いて見えたんですね
ジエーゴ「ハッ!そんなもんお安いご用よ!こまってる人を助けるのが騎士道ってもんだ!」
丸く収まりました。
シルビアは、父が期待した通りの道を歩むことはありませんでしたが
魔王を倒すという目的を成し遂げた時、父の想像の枠をはるかに超えた人間へと成長し、故郷に帰ってくることができるんじゃないでしょうか。
ところで「ゴリアテ」って聞くとパズーの「ゴリアテだっ!真下にいるぞっ!」のセリフが真っ先に出てきませんか。
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ドラクエ感想、いつも楽しく読んでいます。
返信削除素晴らしい文才ですね!僕も中年なので世代も合うし。
ドラクエ11は発売直後にとっととクリアしてしまったので、しよさんの感想を読みながら振り返っている立場ですが、コレを読んでいると、新しい発見や違った角度の視点を味わう事ができて、色々なキャラの想いを噛み締めながらもう一度プレイしているような気分になります。
、、、と言うか普通にめちゃ面白いブログです。
これから先、どんな感想が待ち受けているか楽しみです!
応援しています!頑張ってください ^ ^
このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除こんばんは。応援ありがとうございます
削除私もプレイしている時よりもスクリーンショットを並べてからの方が「こういう意味だったのかなあ」と思ったりするもので、ドラクエのシナリオは本当によく練られてるなと感心しかないですね!
年をまたいでしまいますが、来年もぜひ見に来てやってください