祖父からの最初のお願いは、ユグノアの人々の魂を慰めることでした。
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エレノアの旅立ち
マルティナ「皆さん下がって。鎮魂の儀式はユグノア王家のおふたりのみでおこなわれるのでこちらにどうぞ」儀式は王家の人間しか行うことができないようです。
たいまつで祭壇の草木に火をともす勇者とロウ
ロウ「人は死ねば皆命の大樹へと還ってゆく。あの大樹の葉1枚1枚が人の魂と言われておる。されど…」
「魔物によって非業の死を遂げた者は未練を残しこの世を迷うという…。そんな魂を救うう儀式がこの地に伝わっておる」
日本人にはなじみの深い考え方。
仏教でも人が死ぬと、魂は体を離れ、現世とあの世の間をさ迷いながら最後の審判を受ける49日目までに生前の罪を裁かれます。
そこで故人が閻魔大王様までの長い道を迷わないよう、供養して導いてくれる遺族がいるかどうかがとても重要になります。
平安時代の右大臣、菅原道真(すがわらのみちざね)は、無実の罪をきせられたまま死に、その後、平安京では道真を陥れた人間が次々と病気にかかったり、雷に打たれ非業の死を遂げるという出来事が起こります。
道真が怨霊になったと恐れた時の朝廷によって、一族は罪を許され、魂を鎮めるため神として祭られることになった、という逸話が「まんが日本史」か何かに載っていて、子供心に怖くてずっと覚えてるんですね。
ネルセンの宿に「極楽への導き」という直な名前のクエストがあって、バンデルフォン王国が滅びてもなお、未練のある人間がアンデッドマンとなり、現世の人に悪さをしているというもので
このクエストや鎮魂の儀式から分かるこの世界の死生観は
ロトゼタシアでは、人が死ぬと命の大樹を経由して極楽へと旅立つ。
しかし、現世に未練のある者は、うまく大樹へと旅立つことができず、悪霊となってさ迷い現世の人間に害をなすことがある。
ユグノア王家には、さ迷う魂を鎮める儀式がある。
ということです。
マルティナが儀式の内容に詳しいのもそのためです。
でも、勇者と再会して真っ先にしたかったことが「鎮魂の儀式」ということは、ロウは、自分だけの儀式では不十分であり、人々の魂を救うことができないと考えていました。
それは、理由もわからないまま魔物に襲われ
盟友デルカダール王に裏切られ
命をかけて息子を逃がそうとしたエレノアの期待にすら応えられず
祖国再建にわずかな希望も見いだせなかった
ロウの絶望を象徴しています。
勇者とは、エレノアが命をかけたことが無駄ではなかったし、ユグノアは必ず再建できるというロウやユグノアの人々にとっての、最後の希望です。
そんな希望の力にあふれた勇者が、この場所でユグノアの人々を慰める「鎮魂の儀式」を行う意義は計り知れません。
ロウ「見よ…。煙の香気につれられて光り輝く蝶たちがやってきおった」
「この蝶を人の魂と見立て命の大樹へと送る。それをもって死者のなぐさめとするのじゃ」
ロウ「エレノアは…ただ死んだわけではない。おぬしとデルカダールの王女を救うため自らおとりになったのじゃ」
「かけがえのないふたりの命が救われた…。ありがとうなエレノア…」
「…そういえばエレノアはおぬしに何か遺さなかったかのう?」
ロウ「おお!こ…これは!」
「そうか。そういうことじゃったか…。この手紙があったからこそおぬしはデルカダール王のもとに…」
「しよ。苦労をかけたな…」
「しかし、なればこそ、こうしておぬしと出会うこともかなった。ひとえにエレノアの導きであろう」
集団から離れ、ひとり遅れて命の大樹へと向かう蝶
ロウには「やっとユグノアの地から安心して旅立てます」と言っているエレノアに見えました。
ロウ「…すまん。しばらくひとりにしてくれ」
16年間、なぜ自分だけが生き残ったのか、後悔の中で問い続けてきたロウは、ようやく答えを見つけ、前に進むことを許された気がしました。
マルティナの正体
マルティナ「私の母は病弱でね。私が生まれてすぐ亡くなったの…」
「エレノアさまは、そんな私を気遣って、絵本を読んでくれたり花摘みに誘ってくれたり、本当に優しい方だったわ…」
「だからそのエレノアさまが子供を授かったと聞いて…私、心の底からうれしかったの。自分に兄弟ができたような気がして…」
マルティナ「そう…。エレノアさまと最後にお会いした16年前のあの日もこんな雨だった…」
完全に回想モードに入る流れでしたが、怪しい複数の人影が近づいていることに気が付く。
マルティナ「どうやらキミたちの追手のようね。かなりの数だけど…あれだけの追手を出せるとしたら…」
デルカダールだ!
というか色々分かってきましたがデルカダール以外には一切追われていないという事実。
追跡を振り切って逃げるも、テルカダールの英雄、グレイグ将軍が立ちはだかる!
グレイグ「そこまでだ悪魔の子よ!デルカダールの将グレイグ推参!」
「デルカダールで脱獄した貴様を追いつづけ、グロッタの町でようやく足取りをつかんだ。よくもここまで逃げのびたものだな」
デルカダール兵に囲まれ絶対絶命のピンチ
勇者は3秒ぐらいで秒殺され、グレイグ将軍に追い詰められる。
その時、マルティナがとっさに叫びました「やめなさい!グレイグ!」
グレイグ「ま…まさかマルティナ姫なのか…?」
足場の崖が崩れて落下する勇者
マルティナは迷わず勇者とともに飛び降りました。
グレイグ「姫さま!!」
マルティナ「今度は離さない…っ!」
その落下中に絆を深める演出やめろ
感動してしまうだろおおお!
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