ハードの性能が向上してしまった今、映像のリアルさで勝負しないドラクエは、いったいどうやって生き残っていけばいいのか?
などということをプレイ前は考えていたわけですが
そんな過去の自分に言ってやりたいことはこうです
いらん心配すな
大人になると、売上だとか評判だとか、余計なことを考えるようになってしまうわけですが
プレイヤーのもとに届いたドラクエは、ちゃんと子供の頃に感じたのと変わらない感動を与えてくれるゲームになっていて、プレイしていると「生き残る方法」なんて一切考えることもなく純粋に楽しむことができました
ファミコン時代でもPS時代でも、ゲームの面白さをつくっている要素は色々あると思いますが、
どんな時代であっても、それを最大限に発揮して、誰もが楽しむことができるゲームにして世に送り出す力がドラクエにはあるんだと再確認させられた思いです。
色々言いましたが、とにかくひとことで言えば
最高のゲームでした!
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ハトで黄金をこしらえる娘
カミュ「おいマヤなんだよこれは…」マヤ「あれ、こんな小さいのじゃイヤってわけ?さすがはおれの兄貴、案外よくばり…」
カミュ「違う!いい加減にしろって言ったんだ!!」
何かシリアスな展開で恐縮ですが
ハトで黄金をこしらえるというマヤのセンスが神すぎて話が入ってこない
この驚きの感情は
確かに
ですよね。
黄金がハトサイズなら、持ち運ぶのに手頃だし、無駄な空洞や突起も少なく、クチバシはとがっているので段ボール等に梱包しても滑って破損する心配もなし。
そして、オブジェとして成り立っているので、お金持ちに売るのも容易。
マヤからは、只者ではない商売のセンスが感じられます。
カミュが怒っているのは倫理的なアレですよね
喰うかどうかは置いといて。
マヤ「…わ、わかったよ。ちょっとチョーシに乗っただけじゃん。だからその…。そんなこわいカオやめろよ」
「はいはいっわかったよ!首飾りのチカラはしばらく使わない」
「…えっなんで?」
「兄貴どうしよう…首飾りはずれなくなっちゃった」
てっきりマヤが自分の意思で暴走していくのかと思ったら、素直に兄の言うことを聞く品行方正な妹だと判明
この辺のストーリーの味付けはドラクエらしく、とても暖かい
マヤ「くそっなんだこれ!おれ何もしてないのに!?」
カミュ「マジかよっどうなってんだ!首飾りのチカラが暴走してるっていうのか?」
マヤ「やだやだ…!なんでおれの身体が金に!?」
カミュ「マヤ!くそっどうすりゃいい!?」
マヤ「兄貴たすけ…」
マヤ「あに…おにい…ちゃ…」
貧しい暮らしの中で支え合い生きてきたたった一人の家族が、自分のせいで黄金になってしまった・・カミュは激しい後悔を抱えながら、マヤを助ける方法を探すため、クレイモランを旅立ったのでした。
想い出の中のルキ
カミュ「旅の途中、調べていてわかった。あいつに贈ったのは誕生日の祝いどころか呪われたアイテムだったんだ…」「…そんな時だった。預言者と名乗るヤツに言われたんだ」
「伝説の宝珠を集め、いずれ地の底で出会う勇者にチカラを貸せ。さすればお前の贖罪も果たされるだろう…ってな」
カミュ「最初は信じちゃいなかった。うさんくせーのはもうコリゴリだったしな」
「けれどその予言どおり、オレはお前と…しよと出会った」
ロウ「カミュ、おぬし記憶が…」
・・・
カミュは記憶を取り戻し、キリっとした声色のカミュになりました
という雰囲気が伝わってくる映画のような演出。素晴らしい。
余談ですが「兄の口」と書いて「呪」という漢字になるので
いつの世も、目上の人の口出しほど、年下の人間にとってはありがた迷惑なことないんだなあと思うわけですが、マヤにとっては、まさに兄からのプレゼントが呪いになってしまったという悲哀
このカミュの記憶喪失エピソードは、こういうカッコいい演出に必要だったのと同時に、意外性のあるキャラクター性を見せるというある種のファンサービスだったものと思われます
他キャラは例えばこう
ロウ・・エロ本集めが趣味(需要3%)
グレイグ・・虫が苦手(需要30%)
シルビア・・本名がゴリアテ(需要40%)
マルティナ・・実は姫(需要40%)
セーニャ・・実は短髪(需要60%)
ベロニカ・・実は大人(需要60%)
カミュ・・実は従順(需要70%)
カミュ「すまねえじいさん。それにしよにみんなも。ずいぶん迷惑かけたみたいだな」
「預言者の言う贖罪ってのが何かはしらねえ。だけどお前らと旅を続けるうち、その予言を信じられそうな気がしたんだ」
カミュ「捕まってた時に魔物どもの話を聞いたんだが、ここから北に連中の居城があるらしい。乗り込んでマヤを取り戻してやる!」
シルビアの「いくっきゃないわね!」の号令で六軍王キラゴルドと戦うことを決意した勇者一行
この辺りで初めて覚えたカミュの「ぶんしん」
次のターンにはあらゆるスキル攻撃が3回分になるという最強の特技でした。
どういう原理で分身しているのかは不明ですが、ベロリンマンの分身が、ただ敵の目を惑わすだけの囮でしかなかったことを考えると
同じスキルでもやっぱり使い方次第ということになるみたいです
いやベロリンマンがカミュみたいな使い方をしたら実は強くないですか
キラゴルドの黄金城は壁から床まで全部黄金で出来ており、調度品も全て黄金。
途中見つけた犬
・・・これはイシの村のルキと同じ3Dモデルじゃないのかな?と思って確認してみました
想い出の中のルキ(ほぼエマ) |
ル・・ルキーッ!!
おのれキラゴルドめ!許さん!
城の奥まで行くと、何故か玉座に座っているマヤ登場
カミュ「マヤ、まさかお前が…?」
【カミュの呼び方変遷】
兄貴→お兄ちゃん→クソ兄貴
キラゴルド「そおだよ、黄金病をまき散らしているのも、人間どもから宝を徴収してるのも、ぜーんぶこのおれ、キラゴルドさまのしわざさ」
「緊張しちゃって…そんなにビビるなよクソ兄貴。健気な妹らしく、これでも気をつかったんだぜ」
「おとなしく黄金兵どもに捕まってれば、ペットにして死にたくなるほどかわいがってやろうと思ってたのに…」
カミュ「お前がオレを恨むのはわかる。オレのことなら好きにすればいい。…だがなぜこんな!?」
ここでネタばらし
ご察しの通り、ウルノーガのしわざでした
あわれな者よ…貧しさに苦しめられおろかな人間どもにしいたげられ、あげく兄貴にまで見捨てられたか…。
だが貴様の中に渦巻く欲望と絶望と孤独こそ、この闇が支配する世界にはふさわしい。
我が名は魔王ウルノーガ!この新たなるロトゼタシアの支配者が、貴様に戯れのチカラを授けてくれよう!
カミュ「魔王ウルノーガ…っ!あんのっクソ野郎が!!」
キラゴルド「クソなのはそっちだろ。この世界の誰も…兄貴でさえ結局おれを助けてくれなかった……」
「でもいいんだ。ウルノーガさまのおかげでおれはこうして復活できた。今や黄金化のチカラも思いのままさ」
「あのバイキングどもを手駒に変えたように、今度はおれがこのチカラで世界中のヤツらをこき使ってやるんだ!」
カミュ「やっぱり黄金兵どもはお前が…それがお前の今の望みなのか?魔王の配下になってそんなことが…!」
キラゴルド「あははっ今さら説教しようっての?ホントバカなクソ兄貴!」
なぜ普通の人間の娘が、魔物たちの間でも名誉ある役職である「六軍王」に就いているのかと疑問に思う所ですが、ドラクエ11ではちゃんと答えが用意されてました
ウルノーガの戯れ
だそうです。なるほど
ドラクエ11 感想その63 カミュはなぜこんなにもいい奴なのか
ドラクエ11 感想その62 現在地
ドラクエ11 感想その61 ドラクエで最も鉄格子が似合う男
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クリア、おめでとうございます。
返信削除かぼぴさんありがとうございます。
削除しばらくしたら、また最初からやりたくなってると思われます