大樹が落ちてからの世界はというもの、彼らにまつわるエピソードが満載で、思わず感情移入せずにはいられないものになっていました
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つまみぐい王に俺はなる!
グレイグ「こいっ!ホメロス!」ホメロス「やぁっ!」
ホメロス「ちっ。相変わらずの馬鹿力だな…グレイグ」
デルカダール王「ハハハハ。ふたりとも元気がよいな!」
「あいさつがまだであっただろう?我が娘…マルティナだ」
「お前たちふたりがこの国の未来を守るのだ。…頼んだぞグレイグ、ホメロス」
そう来ますか
ホメロスはもともといい奴ですぜ攻撃ですか
これはずるい。
先に進めなくなっていたデルカダール城。中庭に命の大樹の根があり、勇者が触れると光り出す
紋章はウルノーガに奪われ、命の大樹は魂を失い落下したというのに、まだ映像を見せる力が残っていました。
グレイグ「なぁホメロス。お前の知恵と俺のチカラ。ふたつが合わされば王国一の騎士になれるぞ。そして姫さまとこの国をお守りするんだ!」
「おいっ!聞いているのかホメロス!」
ホメロス「王国最強の騎士に与えられるというデルカダールの盾が王の私室にあるらしい」
「見てみたくはないか?…いずれ僕たちが手にする盾なんだろ?」
ホメロスの提案に「わかってるじゃねーか!」という雰囲気で背中をど突くグレイグ
グレイグ「しかしな、どうやって見るんだ?王の私室なんて魔法でも使えなきゃ入れやしないぞ?」
ホメロス「誰にも言うなよ。この前俺はひとりのつまみ食い犯を見つけた。誰だったと思う?」
「我が王だよ。食器棚の裏から出てきてケーキをひとくちパクッとさ。あれは王の私室につながっているはずだ」
グレイグ「ハハハハ!そういうことか!近頃お腹がだらしないって王妃さまにしかられていたもんな!」
ホメロス「今晩台所に集合だ。いいな?」
グレイグ「おうっ!」
・・・・ホメロスめっちゃいいやつだな
かつての相棒が敵として立ちはだかるという「サスケパターン」
なんかもう既に泣けてくるのは気のせいですか
グレイグ「…そうだ、長らく忘れていた。台所に王の私室へ続く隠し階段がある。しかしこの現象はいったい…」
「…時を越え、世界の記憶を知る。そうか…それが大樹へとつらなる勇者のチカラというものなのか…」
グレイグ「台所は城の北側にある食堂の方だ。そこにある食器棚を調べてみよう。行くぞしよ」
グレイグの謝罪が100点満点
台所の動かせそうな食器棚の裏には隠し階段がありましたグレイグ「…あの時は俺が衛兵に見つかって、この階段を見つけることはできなかった。王に叱られて城中のヨロイを磨かされたよ」
「ホメロスは怒ってな。とっくみあいの大ゲンカだ…。あの頃は悪さばかりして王をこまらせていたものだ…」
グレイグ「だがそうだ。楽しかった。ふたりでデルカダールの未来をになうのだと心から信じていた」
グレイグ「…しよ。いままでの非礼をわびる。すまなかった」
グレイグ「この先に誰が待ち受けていようとも俺は戦う。もう二度と俺の剣が道に迷わぬようチカラを貸してくれ」
勇者は、グレイグの言葉に軽くうなずくと、2人は階段を上り始めました。
グレイグがここへきて謝罪をした理由は2つ
1つは「この先に誰が待ち受けていようとも」というセリフからも、デルカダール城で常闇を発生させているのはホメロスだと考えていて
イシの村からの道中、かつての友、ホメロスと戦えるのかどうか、ずっと迷っていました。
でも勇者の不思議な力で、「デルカダールの未来を守る」と誓った少年時代の志を思い出した時、たとえホメロスと戦うことになったとしても、あの時の誓いを貫くことこそ筋だと考え、ついに腹をくくったというタイミングであること
2つ目は、魔物の本拠地が近く、生き残ることができないかもしれないと思ったからで、
グレイグは、自分の剣が、魔王の意思で振るわれていたことを恥じていましたし、それを認めたくないプライドもあり、王が言ったように「今までのことが整理できていない」状態でした。
だから救いを求め、王いわく「自分を痛めつけるように」、イシの砦を守るという「正しい剣」を無我夢中で振り続けていたわけで
最初はぎこちなかった勇者との2人旅、命を預けて戦う間に、今までとは違う信頼関係が生まれ、謝罪を口にする心境に至ったことは想像に難くなく
この先に進めば、命を落とすかもしれないと考えたとき、言いたくても言えなかった気持ちが自然と口から出てきたということなんじゃないでしょうか。
そうはいっても36歳男。
自分に明らかな非があるとき、目下の人間に対し、誠心誠意頭を下げることができるのかっていう話ですよね
男は見栄を張ることに生きがいを感じ、重要人物でありたいという欲求に支配された生き物であり、
理論ではなく、男にとって謝罪は敗北であり屈辱です。
謝罪しなくても済むようあらゆる手を尽くすんです。
ましてやグレイグは将軍という誰からも一目置かれる立場、ここ数年謝ったことなどないはずですし、
そんな男が、ド直球に「非礼を詫びる」と言って、深々と頭を下げることができるのは、おそらくグレイグは社会的地位や身分などをあまり気にしない人間である、もしくはとても素直な人間であるということで
気持ちの整理がついた今、自分のみっともない姿をさらけ出し、言い訳や、釈明を一切せず、ただ誠心誠意頭を下げる。
これが人の心を動かさないはずはない。
花と芸術の王国
デルカダール城の貴賓室には面白い本があります『評伝デルカダール王』という本だ。
歴代の王室を見てきたわたしに言わせれば、現デルカダール王は、王として必要な資質をすべて持ち合わせた稀代の帝王だと言える
民衆に対して時に優しく、時に厳しく、父親のように接するその姿を見るがいい。まるでいにしえの聖王のようではないか」
十数年前の事件からカオの険しさが増したが、それは王女の不幸があってのこと。それを責めるのはコクというものだ
むしろ愛する家族を失った悲しみを乗り越え、民を導くデルカダール王の姿勢こそ、まさに王の王たるゆえんだと言えよう
この本がかなり謎で
魔王なのに?
イシの砦で、我に返ったデルカダール王は「悪い夢を見ていたようだ」と言っていることから、乗っ取られている間、全く意識がなかったわけではなく
判断力が奪われていただけで、本人がもともともっている知識や経験はそのままウルノーガが発揮することができたのかは謎ですが
何食わぬ顔で16年も大国を治め続けるウルノーガって実は相当な政治家だぞと
最後の方までプレイすると、その理由がちょっと分かってきます。
2階の客室にあった本
ロトゼタシアに存在する大小さまざまな国家の中でも、各地方を治める5つの国家は五大国と呼ばれ、人々の尊敬を集めてきた
- 歴史深きユグノア
- 不動の強国デルカダール
- 騎士の国サマディー
- 美しき雪の都クレイモラン
- 花と芸術の王国バンデルフォン
これら五大国は定期的に五大国会議と呼ばれる協議会を開催して諸問題に向き合い、世界の国々を導いてきた。
オープニングのこれですね↓
そして各国のキャッチコピーも初登場
特にバンデルフォン王国が花と芸術の王国って何だ
ネルセンの宿の情報だと、ローシュの仲間の戦士ネルセン(マッチョ)が建てた国で、騎士団があり、グレイグの出身地でもある、というイメージから、
古代ギリシアでいうスパルタのような、無骨な戦士たちの国ではないかと勝手にイメージしていましたが全然違います
バンデルフォン王国は花と芸術の王国!
つまり
グレイグはパリジェンヌ
と言っても言い過ぎではない
追記
※男性はパリジェンヌではなく「パリジャン」といいます!
先へ進むとついについにホメロスと対面
その服!!
ドラクエ11 感想その45 ホメロスはなぜ魔王に魂を売ったのか
ドラクエ11 感想その44 現在地
ドラクエ11 感想その43 グレイグと勇者のいきなり!ふたり旅 デルカダール慕情編
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私はグレイグが謝った時、主人公を「勇者」だと認めた瞬間だと思いました。
返信削除剣の実力を認めていたのは、出発前に「我ら」と言ったセリフで分かりますが、主人公を「勇者」として信頼に値する人間かは疑問だったと思います。実際、命の大樹でホメロスに手も足も出ず、ウルノーガに力を奪われた所を目の当たりにしていますし。
だから、ここまで妙に素っ気ない態度だったのではないかと。
しかし、不思議な力で過去の記憶を辿り、道が開かれた今、「悪魔の子」として扱った事への謝罪。そして、貴方の言う通り旧友と対峙するであろう事への覚悟を決めた瞬間ではないかと。
そしてもうひとつ。
男性はパリジャンでんがな!
Nishizawaさんコメントありがとうございます
削除おっ本当だ男はパリジェンヌって言わないんですね!知らなかった・・
せっかくなので追記しておきます
そして言われてみると大樹でなすすべもなく倒された勇者を見てるなら、グレイグにちょっと不安があっても当然ですね
ゲームだからという理由で素直に命を預けないところがグレイグの大人の苦みが演出されているかもしれないです
突然のコメント失礼しました。
削除記事が面白くて、途中もコメントしようと思いつつ、一気にここまで読んでしまいました。
またコメントさせていただきます。